git tag - タグをつける
「git tag」コマンドで、タグをつけることができます。タグとは、特定のコミットの一つに名前を付ることができる機能です。バージョン名をつけたり、特定のコミット位置を記憶しておきたい場合に利用されます。
現在のコミットの先頭位置にタグ名をつける
現在のコミットにタグ名をつけてみましょう。タグ名は「foo」です。
# タグをつける git tag foo
コミットIDを明示してタグ名をつける
コミットIDを明示してタグ名をつけることもできます。
# タグをつける git tag foo コミットID
コミットIDを調べたい場合は「git log」コマンドで調べられます。
タグの一覧を表示する
タグの一覧を表示するには引数をつけずに「git tag」コマンドを実行します。
# タグの一覧を表示する git tag
出力結果のサンプルです。
v1.0 v1.2 20210816
タグをリモートリポジトリに反映する
タグをリモートリポジトリに反映するには「git push」コマンドを使って「git push リモートブランチ名 タグ名」とします。
# タグをリモートリポジトリに反映する git push origin v1.0
すべてのタグをリモートリポジトリに反映する
すべてのタグをリモートリポジトリに反映するにはgit pushコマンドで「--tags」オプションを使用します。
# すべてのタグをリモートリポジトリに反映する git tag origin --tags
バージョン番号をつける
「git tag」コマンドで、バージョン番号をつけてみましょう。
git tag v1.0
日付をタグ名に使って記憶しておく
よく使うテクニックとして、現在の日付をタグにつけて、その時点のコミットを記憶しておくというのがあります。Gitでは、マージを行った後に、間違いがわかって、マージを行う前の状態に、どうやって戻ったらよいか、迷うということが良く起こります。
そんなときは、あらかじめ、日付を使って、タグ名をつけておくと、その状態に戻れるので便利です。
# 日付をタグ名にする git tag 20210816
前の状態に戻したいときはgit resetコマンドを使って、「git reset --hard タグ名」とします。(「git reset」コマンドの「git reset --hard」は気をつけて、使ってください。)
git reset --hard 20210816